昨年末父が亡くなり、長女の私と弟の2人が相続し、現在遺産分割協議が進行中です。父の遺産の中に、父が生前住んでいた土地建物があったのですが、父が死んだ後、私に何の相談もなく、弟が一人で住み始めました。その後、今年になって、家の一部を友人に貸し出して、賃料までとっているようです。知らない人に父の遺産を使われるのは不安ですので、弟に対して私に土地建物を明け渡すよう求めたいのですが、可能でしょうか。また、少なくとも、賃料は私にも受け取る権利があると思うのですが。

(1) 相続人が複数存在する場合、相続財産は遺産分割までは共同相続人の共有になります(民法898条、249条以下)。民法上、共有物の管理行為は持ち分の過半数で決するとされているので、弟が、あなたに何の相談もなくその土地建物に住み着いて管理しているのは、民法の規定に反していることになります(弟の持ち分はあなたと同じくちょうど2分の1なので、持ち分の過半数という要件をクリアできません)。また、共有物を賃貸するのも管理行為に当たると解されているので、弟が、あなたに相談せずに友人に賃貸したというのであれば、それも民法の定めに反したものです。
しかしながら、だからといって土地建物をあなたに明け渡すことまで認められるかというと、判例は相当消極的な立場です。はっきりした基準は明らかではありませんが、弟さんにも自分の持ち分に応じて共有物を使用する権利があるという点が、相当配慮されているのは確かです、したがって、弟や友人の使用法が常軌を逸して悪く、共有物の価値が低下する等特別な事情でもない限り、あなたが弟から強制的に土地建物を明け渡させることは難しいと思われます。明け渡しの問題は、遺産分割手続きが終わった後で取り組むことになります。
(2) 次に、賃料収入についてですが、あなたも遺産分割までその土地の共有者である以上、その相続分に応じて賃料を取得する権限があるので(民法249条)、友人が払っている賃料のうちあなたの相続分2分の1の対応する金額について、あなたは支払を求めることができます。また、既にあなたの分も含めて弟が受け取っていた場合は、弟にその半額を引き渡すよう求めることができます。
ちなみに、この賃料は、お父様の死亡後に発生したものなので、遺産には含まれず、遺産分割手続きを経ることなく、相続分に応じて確定的に取得できる財産です(最高裁平成17年9月8日判決)。もっとも、実際には、遺産分割の対象にして、遺産の帰属を決めるのと同時に清算する運用も許容されています。
なお、弟が遺産分割までその土地建物に住むことによって得たと考えられる利益の半分の返還を求めることも、あなたが共有者である以上は可能です(民法249条)。反対に、弟がその土地建物を管理するため支出した費用があれば、あなたはその半額を負担しなければなりません。

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